絵と文26/「満月うつしの池」2018年

ある森の広場に深夜、突如現れるまほうの池は 満月うつしの池と呼ばれる光の池です。 もしも、あたたかい太陽の光にあたっても治らない特殊なきずがあったらこの池につけるか、つかるといい。月の光は太陽の光だけ…

絵と文25/「月草のこと」2018年

月草はすごい草。何世代も前から空の月にあこがれている。もともとは皆今とは違う形をしていたし、人から呼ばれる名前もまったく違った。でもいつからか、彼らは大草原で夜出会う月のまねごとを始めたのです。 月に…

絵と文24/「コップの夏」2015-18年

この夏私はコップの中にいた。 しずかな部屋で過ごした。 すこし疲れていたからだ。 毎日絵を描いた。 麦茶をたくさん沸かした。 ときどき手紙を書いて、瓶に入れてコップの水に落とした。 トウモロコシはきれ…

絵と文23/「石の花について」2018年

これは石の花。 とてもとても珍しい花。 ある地方では、この花を摘んで帰ると幸運を呼ぶと言われている。 初めて持ち帰った人が沢山の幸運に恵まれたから。 ある地方では、この花を摘んで帰ると禍を呼ぶと言われ…

絵と文22/「枝豆」2016年

枝豆は たっぷりのお湯と 多目の塩で かために茹でる。 口に入れると止まらない。 花言葉は、必ず訪れる幸福。 という風に、たいへん甘美なたべものです。 もうすぐ夏ですね。 サイズ/230×320mm …

絵と文21/「狭間」2017-2018年

そこは件の場所へ向かう途中で通過することになる、すこし恐い場所です。 わたしは大昔、件の場所へ向かったことがあるのですが そのときは途中でつかれ果て 全部あきらめて お腹をすかせたまま この狭間で野垂…