あげないギフト⑥ アサリの6

Original picture
「アサリの6」
2020年

見慣れたその謎の模様
見慣れているのに謎の模様
素朴とミステリアスの融合

Memo
アサリを素朴な貝だと思っています。
割と頻繁に接触して来ました。

家で
魚屋で
スーパーマーケットで
話題として潮干狩り
お裾分け
しぐれ煮
味噌汁
酒蒸し
バター焼き
クラムチャウダー
ボンゴレ・ビアンコ
いやボンゴレ・ビアンコには言うほど接触してないです。

とにかく身近に感じて来たアサリです。
素朴な貝だと思っています。
でも、その殻の模様については洗練されたもののように思っています。
アサリそれぞれにちがう、あのなぞの模様。
アサリは(も)個性を着てます。
身近な場所や献立に頻繁に現れて、あれだけ素朴と感じさせておいて、そのくせ時折なぞを感じさせるあの模様。
アサリは素朴な顔して、洗練されたものを背負っているのです。
しかも両面に背負っている。二枚貝だから。
アサリはミステリアスです。

では突然ですが、ここで視点を変えて、アサリを見る私のことを私自身が見てみることにします。
すると私は私に対してこう思います。

「アサリに対して素朴だの洗練されているだの。おまえは評価者気取りか」

私は私にそう思われると、ちょっと恥ずかしい思いがします。
ごめんなさい。
お詫びの気持ちを込めて、6つのアサリを一等目立つ黄金色のフレームに丁重にお入れしました。
※実際に丁重に入れて下さったのはフレームショップのスタッフTさんです。

Drawing materials
面相筆/和紙/墨汁/アクリル絵具

Size
原画 約100×148mm
額付 270×320mm

オンライン展示「あげないギフト」より
Photo by Gallery I

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