
天使の人形です。
私はプロフィールに、身近なものをモチーフに制作しています、と掲載している人間なのですが、羽の生えた天使は私の身近にはまずいません。
ただ過去に、とても若くてとても生意気だったころ、お世話になった方つてでいただいたお仕事で天使を描いたことが一度だけありまして。
その仕上がりそのものには了承いただけたものの、私にとっては当時描いた天使の姿が、当時の愚かな私の象徴の一つとして未だに薄っすら記憶に残っているのです。
その天使の姿を頭の中で砕いて、こねて、新しいイメージを取り入れながら、成形し直した人形が、恐らく現在の天使なのだと思います。
天使は私の頭の中の上の方から使いとしてやって来て
「あなた、あれから多少は変われたの?」
なんて言って笑っているのかもしれません。
ええ、怖い。
頭の中でイメージしたものを何かしらの形で仕立てる人々は皆、恐らく仕立てる形が違うだけで私と同じことをなさっているのではないでしょうか。
「記憶にない野遊び」の「記憶にない野」というのは残念ながら(?)私の頭の中にある野という意味です。
そんなわけで、この天使もぽつんと野にいたりします。