2019年12月26日の日記

ひと気のない小さな十字路でのことです。
私は運転中で、右折しようとしていました。
左右を確認したとき、進行方向の隅にサギがいるなあ、とは思っていました。
このサギが動く様子がないので、私はハンドルを切り、ゆっくりと進みました。

このサギはアオサギでした。
しかも立派なアオサギでした。
堂々と立っていて、おかしなことに一見アオサギではないかのようでした。

フロントガラス越しとは言え、こんなに近くでサギを見たのは初めてでした。
私には、好奇心から無意識に対象を凝視する悪い癖があります。
このときも、ガラス越しにサギを見つめました。
サギも私を見ていたかもしれません。一瞬でありながらしばらくすると突然、アオサギはその長めの首をにょきっと動かしました。
それは人間には真似できない動作でした。

こんなに近くでサギが首を動かすのを見たのは初めてでしたから、私は車内で「うわあ」と声を上げました。
恐れを抱いたのです。
サギとは、どこにでもいる、慣れ親しんでいる鳥だと思っていたのに、それは私の一方的な思い込みだったことを一瞬で思い知りました。

あの首の動きは、知らない。
知らない鳥。
誰!?

私が右折を完了した頃、アオサギは飛び立ちました。
私も走り去りました。


1か月前