自由帳の絵2/「テーブルワールド(ひみつつき)」2008年

むしろがんばってはいけない気温の中、いかがお過ごしでしょうか。
暑中お見舞い申し上げます。

今日は自由帳の絵2について、すこしふしぎにおおくりします。

「テーブルワールド(ひみつつき )」2008年
画材/クロッキー用紙、鉛筆、アクリル絵具
サイズ/A4

左上に文字が書き込まれています。
ひみつつき の横には一筆書きのハートマークが書かれていましたが、PCでデータを開いて一番に消しました。
目に入った瞬間、腹立たしく感じたからです。

この絵は本物のらくがきです。
いろいろ描き込まれていますね。
モチーフ同士の季節感はちぐはぐです。
これらは全部当時の気分で描かれたもので、見た目以上の意味はありません。

では文字で添えた ひみつつき とは一体何のことだったのでしょうか。
私は覚えていません。
ですので今考えてみました。

ひみつ とは右上、2匹のニボシのことです。
彼らはもともと、どこにでもいるごく普通のカタクチイワシのカップルでした。
ある日2匹は仲間たちと共に人間に捕獲され、ニボシになりました。
しかし2匹の精神は、今でもその体に宿っています。
例えニボシになろうとも、彼らはお互いを見つけ出し、生きようとしています。
今もまた手を携え、このテーブルの世界から脱出しようとしているのです。
これからどこへ向かおうとしているのでしょうか。
頑張れ、カタクチロウさん


以上です。
私の頭はまだ大丈夫です。


カタクチイワシ…
ご存知イワシの一種。シラス干しや目刺し、煮干しに見られる。

カタクチロウさん…
名前はカタクチイワシの カタクチ より。
煮干しとは言え、生存戦略に長けたおす。
パートナーの名前を カタクチコ と入力しかけたものの、あまりにお粗末な名付け方のため取りやめた。