2019年7月16日の日記


隣町の温泉に行きました。
三連休明けの上に空く時間で、お客さんは極端に少なく、恐らく地元の方と思われる人がほとんどです。
とても静かでした。
しかし女湯で、見知らぬ方がお二人、お互いのお孫さんについてシッカリした声で会話を始めました。
発声された言葉たちは、空間いっぱいに響こうとしています。
それで問題があるにしろないにしろ、このままでは子供たちの個人情報はだだ洩れだ…と私は思いました。
でもいらない心配だったようです。
お二人の声は浴室内で反響し、また反響し、一手前の声がまるで音のモザイクのようになって、会話の内容を所々上手に伏せながら響いていきました。
私は無事、会ったこともない子供たちについて大して何もわからないまま入浴を済ませました。
そしてのぼせかけた頭で(おおげさな事を)思いました。

世の中はときどき上手く出来ている。