
猫を描くにあたり、近辺を縄張りにしている猫達を参考にしたいと思っていたのですが、そう思っているときほど姿を見かけないものです。
もしかしたらそういったときは、私の全身から“猫を見つけたら観察しよう”という心づもりが何らかの形であふれ出ていて、猫達はそれを察知して私と遭遇するルートを避けているのではないでしょうか。
だって、聞いてください(読んでください)。
私はこの頃、近辺の猫達を観察することを諦めて記憶と資料をもとに猫を描いたのです。
描き上げた翌日、外へ出ようと玄関の戸を開けたところ、すぐそばの物陰で寝そべっている猫と目が合いました。
探していた猫の一匹でした。
私は脱力しました。
猫の目が私に「えっ?何?」と尋ねました。
私は「あー、何でもない。どうもこんにちは」という意味を込めて軽く頭を下げました。
そして外へ出るのを一旦とり止め、戸を閉めました。
ちなみに記憶をもとに描いた猫と実際のその猫とを比較すると、やっぱり大幅に違いました。
でも少し似ています。