絵と文17/「化石」2017年

ふりかえると、わたしの3日前のことばの化石が発見される。
文列をみだして落ちている。
いくつか拾って観察する。

外殻はかたくて丈夫い。
やや軽い。
口からはつらつと出たことばであるとわかる。
形も整っている。
砕くと芯から水が出る。
なめると塩の味がする。
このことから、それが軽口でありながら本音をまぜて言ったことによる後悔もあることがうかがえる。

さらに砕いてまるくする。
それを、だれも見ていないのに隠すようにして食べる。
おいしくはない。

飲み込んだものは、また近いうちに見た目を変えてはき出され、ことばの化石になる。
それらは本来、受け取られるものになることをゆめ見ながら
多くは地面に落ちて乾いていく。


使用画材/和紙、墨汁、アクリル絵の具
サイズ/242×273mm

12か月前

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